この記事はこんな人にオススメです。
・最終面接で聞かれることを知りたい。 ・一次二次面接との違いを知りたい。 ・内定を得るための対策を知りたい。
この記事を読めば、新卒就活の最終面接で見られているポイント、内定を得るための対策がわかります。
最終面接で見られていること
志望度の高さ
面接官は本当に入社する気があるのかを見極めています。
学生はみな口をそろえて「御社が第一志望です!」とは言いますが、面接官には、学生が他社の選考を受けていることはお見通しです。
役員が本当に聞きたいのは「なぜ第一志望なのか?」に対する答えです。
入社してからの仕事の進め方、内容、社風がイメージできており、それと自分の将来なりたい姿がマッチしていることをアピールする必要があります。面接官に「この人うちで働いて活躍してそうだな」というイメージを描かせられると受かります。
最終面接で落ちてしまう人は、せっかく能力は認められているのに、このアピールがうまくできない傾向にあります。
熱意
熱意とは言っても松岡修造のようなアツさを演じる必要がありません(笑)
「入社に対する覚悟」「御社で活躍できる確信がある」ことを伝えられれば十分です。
志望度の高さと熱意は似ていますが、前者をアピールするときは論理的に説得させ、熱意とは感情に訴えかけるイメージです。
自分の過去の経験や選考活動を通して、心が揺れ動いた瞬間や縁を感じた瞬間について話すのも効果的です。
例えば、「インターンシップの見学会で、○○様にはとても親身に仕事内容について教えて頂きました。このことは今でも印象に残っており、○○様のような社員様がいる会社ならば必ずや活躍できると確信しました。」と言えば、面接官がとても嬉しそうに笑っていたことを覚えています。
熱意を語るときは経験談をまぜることが効果的です。
個性
一次二次面接では能力の審査に重きが置かれますが、最終面接ではその人の個性が社風と合うかどうかが見極められます。
面接官はただ優秀な人材が欲しいわけではなく、伸びしろがある学生にきて欲しいと考えているからです。
日本の新卒採用においては、時間とお金をかけてじっくりと人材を育てていくのが特徴です。ポテンシャル採用と言われるのはそのためです。
たとえ優秀な人材が入社してきたとしても、社風が合わずすぐに辞められたり、人材のポテンシャルを活かしきれなければ、企業にとっては大きな損失になってしまいます。
例えば、1人で黙々と作業をすることで成果をあげられる研究者タイプの人が、建設会社の技術職で入社してみたら、実際には現場の人や取引先との飲みニケーションが求められる職場だったという例もあります。
これでは本来の能力が活かしきれず、企業にとっても学生にとっても不幸な結果になります。
このようなミスマッチを防ぐために、その会社で30年以上の大ベテランの肌感によって、その学生が組織の中で活躍できるのかを見極めます。
よくある勘違い
就活マニュアルが全て
就活本などで定番質問に対して答えを準備することはとても大切ですが、実際にはそれがすべてではありません。
完璧主義の人あるあるですが、想定外の質問がきたときに頭が真っ白になってしまうことがあります。
面接官は、想定外の質問に対して冷静に対応できるかどうかを試しています。
志望動機、ガクチカや自己PRなどの準備してきた回答はスラスラと話せるのに、答えがない質問やわからないことを聞かれたときに動揺してしまうと、面接官の目をみて話せない、声が小さくなるなど、「信頼できなさそう」なイメージを与えかねません。
優秀さをアピールしなければならない
実は能力審査は最終面接の前に終わっています。
序盤の面接において、現場に近い社員が「この人なら十分にやっていける能力がある」と判断されたので最終面接に進めます。
逆に仕事についていけるか分からない学生を、多忙な役員に紹介できるでしょうか?
できないですよね。
最終面接に進めた時点で優秀さは十分に認められているので、無理に自分を大きく見せようと思わず、自然体で挑みましょう。
対策
これまでのES、面接を振り返る
これは一貫性のある受け答えをできるようにするためです。
エントリーシートは面接のたびに面接官によって書き足されていきます。
書き足しの内容は主に3つあります。
一つは書いてることと話していることにズレが無いか、
二つ目はES内容の深掘り、
三つ目は次の選考に進ませる理由です。
多くの場合、面接官はこの書き足された引き継ぎ書(ES)を読んでから選考を行います。
そのため、過去の内容を振り返ってウソがないことを確認し、ESの深掘りに答えられるようにしておきましょう。
無理に新しいエピソードを加えるよりは、これまでに話した内容を深掘りする方が、魅力が伝わりやすいです。
ただし、ガクチカや自己PRは「ほかにエピソードはありませんか?」と問われることがあるので、念のため多めに準備しておくといいでしょう。
会社の課題を把握しておく
中期経営計画書や業界の時事問題について勉強し、会社の抱える課題を把握しておきましょう。
課題を把握しておくことで、志望動機、将来やりたい仕事を語りやすくなります。
また、一次・二次面接とは違って役員は経営に最も近く、会社の課題への関心が高いため、会社の課題や経営環境を把握しておけば、答えのない質問に対しても説得力のある回答を作りやすくなります。
例えば鉄道会社の選考において、赤字路線を存続すべきか廃止すべきか聞かれたときの解答例を示します。
赤字路線は存続すべきです。 理由は二つあります。 一つは、鉄路の廃止により観光客の流入が減少し、沿線を衰退させてしまうから。 二つ目は営業停止後も莫大な撤去費用がかかることが挙げられます。 一方で、テレワークが普及しつつあるという社会的背景をふまえ、テレワークと休暇を両立させられるリゾートを開発すれば、乗客の増加、沿線の発展につながると考えており、入社後はそのような事業に携わりたいです。
赤字路線は廃止すべきです。 理由は二つあります。 一つは、御社のみならず、補助金を出す自治体への負担が大きくなり、双方にとって不利益だから。 二つ目は赤字幅が大きくなれば、安全投資が十分にできずに安全運行ができなくなるからです。 一方で、近年IT技術の進歩により、Maasのようにスマホ一台で列車、バス、タクシー、レンタカーをまとめて予約できるシステムが整いつつあります。 私は御社で交通の円滑化を推進するような事業に取り組むことで、沿線自治体と御社の双方の発展に貢献したいと思います。
会社の課題を考える中で感じた疑問等は、逆質問でぶつけるといいでしょう。逆質問の仕方について以下の記事で紹介しています。
落ち着いた受け答えを心がける
最終面接は緊張するものです。
そんなもの仕方ありません。
そんな時こそ冷静な対応を心がけましょう!
私は最終面接で時事問題の一環として「タピオカの原料は?」と聞かれて頭が真っ白になり、
10秒間だまったあげく、ナヨナヨしながら「こんにゃくです」と答えた経験があります。
今となっては苦い思い出です(笑)
私のような過ちを繰り返さないためにも、
普段から答える前に一呼吸置く習慣をつける、
「少々お時間をください」とお願いする、
分からないことは分からないと正直に言うことで、
常に冷静に受け答えできるようにしておきましょう。
まとめ
この記事では、最終面接でみられる3つのポイントと、対策方法を徹底解説しました。
紹介した方法を実践すれば、想定外の質問がきても焦ることなく受け答えができ、確実に面接官に好印象を持ってもらえます。
面接前で焦る気持ちはわかりますが、ひとつひとつ対策すれば内定は確実にやってきます!