御宿野乃(おんやどのの)は、ドーミーインなどを展開している共立メンテナンスのプレミアムブランドとして、2019年に開業しました。館内は、和風高級旅館をイメージした造りになっており、フロントから客室まで全て畳張りになっているのが特徴です。ドーミーインと同じく、天然温泉・サウナもあります。
まだまだ新しいブランドですが、2022年5月現在、全国に11店舗展開しております。筆者は、2022年4月に新規開業した「御宿野乃 松本(長野県)」に行って参りましたので、客室、サービス内容、そして「御宿野乃 松本」ならではの特徴について紹介していきます!
※この記事では、御宿野乃公式サイトの画像を一部使用しております。(https://www.hotespa.net/dormyinn/nono/)
御宿野乃のコンセプト
御宿野乃は、「ドーミーインブランドの和風プレミアムホテル」という位置づけです。ビジネスホテルであるドーミーインブランドを基本としつつも、和風旅館をのようなおもてなしを随所に感じられます。
御宿野乃松本の概要
長野県第二の都市である松本市の中心部に位置する「御宿野乃 松本」は、「駅チカ」「甲信越初」「展望大浴場」をウリにしています。
松本の主な観光地としては、市内中心部にある国宝松本城とその城下町、日本有数の美しい高原散策コースである上高地、そして近郊にはスキー場が多数あります。レジャーの拠点としても好立地です。
松本駅までは、首都圏からは、特急あずさ号で約2時間半、名古屋からは、特急しなの号で約2時間あまりでアクセスすることができます。また、首都圏にある御宿野乃に比べて、宿泊料金が割安なので、おトクに旅行気分を味わうことが出来ます。
施設
畳張りの館内
『全館畳敷きで日本らしい雰囲気を感じ、和風の柔らかさと艶やかさを持った「現代の旅籠」で都会の喧騒を離れ、出張・観光の疲れを癒すお手伝いをいたします。』(公式サイト引用)
館内は、フロントから部屋まですべて畳張りになっており、入口のドアを入るとすぐに靴を脱いで裸足になれます。スーパー銭湯と同じ要領です。微かに香る畳のにおいと、柔らかい踏み心地に、祖父母のお家に行った時のような懐かしさを覚えます。
館内の床は、清掃員が粘着ローラでこまめに清掃しており、裸足でも清潔に利用することができます。入口でスタッフがキャリーケースのコロを拭いてくれるので、畳を汚す心配はありません。また、裸足に抵抗がある方にもスリッパの貸し出しがあるのでご安心ください。
御宿野乃のいいところは、外靴で館内を移動するドーミーインとは異なり、部屋からお風呂に入るまでに靴を履き替える手間が無いので、移動が気楽です。
展望大浴場とサウナ
ドーミーインと同じく御宿野乃にも、あの快適な天然温泉・サウナが完備されています!御宿野乃松本の大浴場は「あづみの湯」と言い、美肌効果・疲労回復などの効能があります。
「あづみの湯」ならではの素晴らしい点は、大浴場から北アルプスの3000m級の山々を一望できることです!夏であれば青々とした山々を、冬は雪化粧をした山々が楽しめます。都会の喧騒を忘れて、身体も心も癒されること間違いなしです!
名物はアルプスビューだけではありません。視線を下に向けるとJR松本駅と新宿松本を結ぶ特急あずさ号の車両が留置されており、お子様や鉄道ファンは喜ぶことでしょう。
浴槽は、室内と大浴場に1つずつあります。大浴場という名にふさわしいほど広々としております。浴槽の縁には木材が使用されており、木の香りにとても癒されます。
サウナにはセルフロウリュが完備されており、温度はあっつあつの95度程度に保たれています。私はスーパー銭湯のサウナに行くことが多くありますが、ドーミーインのサウナは高温で人の出入りも少ないため、快適かつ体の芯から温まることができます。最近のスーパー銭湯にはないサウナマットの貸し出しもあるのもうれしいところです!
そして温まった体を一気に冷やす水風呂。なんと水深90㎝もあり、水温も比較的低い12℃程度に設定されています。全身を一気に冷やすことができ、サウナ好きとしては申し分のないクオリティです。
「あづみの湯」は、最高の展望・サウナ・水風呂・天然温泉がそろっており、最高にととのうことができました!
湯あがり処(最上階)
10階の展望浴場の隣には、大浴場と同じく景色を一望できる休憩スペースがあります。
座席数は少ないですが、充電可能です。景色はこんな感じ。北アルプスの山々とJRの車庫が見えます。
窓からは、北アルプスの山々とJRの車庫が見えます。
入浴後の楽しみであるアイス(夜)と乳酸菌飲料(朝)もここで用意されております。こういうちょっとしたサービスは嬉しいものですね。
そして湯あがり処の前の廊下には、ドーミーインでもおなじみの漫画の本棚があります。入浴後にだらだらと漫画を読んで過ごすのもいいですね!
客室
今回は、ダブルベッドの部屋を一人で利用しました。
部屋からは信州の山々が見えます。展望大浴場とは逆向き(東向き)の客室で、松本市街地の建物もちらほらと見えます。方角的に、松本城を見ることはできませんでした。
部屋の中の主な設備としては、洗面台、冷蔵庫、トイレ、シャワー室が設置されています。
冷蔵庫を開けると、ミネラルウォーター2本と、なんとミニフルーツが用意されていました!ミネラルウォーターを用意しているホテルは少なくはありませんが、フルーツには正直ビックリでした。
ベットもありますが、床が畳張りなので、ごろんと寝転がっても気持ちいいです。
机やいす、物置、窓枠の一部など、いたるところに木が多用されており、木のぬくもりと触り心地の良さを感じます。
お風呂セットを入れる手提げかごです。大浴場へ行き来するときに、服や濡れたタオルを素手で持ち歩くのは抵抗がありますが、手提げかごがあれば衛生的でオシャレですね。
ベッドの高さは低めですが、マットにしっかりと厚みがあり、寝心地は最高でした。
食事
夜鳴きそば
これを食べるために泊まっているといっても過言ではない、ドーミーイン系列名物の「夜鳴きそば」!もちろん御宿野乃にもございます。
気取らない味だけど、カップラーメンのような添加物の味も目立たないため、夜食にはうってつけ!サウナで汗を流した後に食べれば、カロリーは0です(笑)
朝食
普段は素泊まりで済ます筆者ですが、贅沢なメニューに食欲が抑えきれず、+2000円で朝食を付けることにしました。
朝食会場は、昨晩夜鳴きそばを頂いた1階の「Hatago」です。バイキング形式となっており、数々のご当地名物が楽しめるようです。
ミニ信州そばは、温そばと冷そばから選べます。トッピングは、山菜、葉わさび、きざみねぎなどを好きなようにトッピングします。揚げたての天ぷらもあるので、豪華天ぷらそばを楽しむこともできます。
もう一つの目玉が「信州サーモンちらし」。海に面していない長野県でなぜサーモン?という疑問は置いといて、、、サーモンといくらが惜しみなく敷き詰められており、ちらし寿司をよそう手が止まりません!
他にも、松本名物山賊焼き、そば団子、信州なめたけおろしなど、信州名物がたくさん用意されていました。もちろん、焼き魚やフルーツなどの定番メニューも豊富に取り揃えております。
豊富な品数と美味しい料理に圧倒され、大満足な朝ご飯となりました。
チェックアウトは11時、お風呂は10時までなので、朝食後に朝風呂して、もうひと眠りすることも出来ちゃいます。
まとめ
本記事では、ドーミーインの高級ブランドである「御宿野乃松本」について紹介いたしました。良かった点を3つにまとめると以下のようになります。
・上質な和風旅館
畳張りの館内、木のぬくもりが溢れる客室、豊富なアメニティー
・絶景展望大浴場とサウナでととのう
北アルプスの山々と松本駅が見える大浴場、95℃のサウナ、水深90㎝水温12℃の水風呂
・信州を堪能できる豪華朝食
信州そば、信州サーモンちらしなど
ちょっとした贅沢旅行の候補に「御宿野乃」を入れてみてはいかがでしょうか?
予約は公式サイト、じゃらん、楽天トラベルなどから可能です。