本記事では、扁桃炎摘出手術による入院で必要な持ち物、事前にやっておくべきことについて筆者の体験をもとに解説いたします。
これから手術を控えている人、手術を検討している方は要必見!
基本的な持ち物
限度額適用認定証・保険証
・限度額適用認定証
入院手続き時に提出します。
収入に応じて一月あたりの医療費に上限がありますが、事前に加入している保健機関から限度額適用認定証を発行してもらうことで、支払い時に限度額以上のお金を立て替える必要がなくなります。
・保険証
入院手続き時に提出します。
衣類
・着替え
下着、靴下、室内着です。週2で洗濯するくらいの分量があれば十分です。
・袖口の広い上着
病棟の気温は、健康な人であれば半袖で過ごせるよう保たれていますが、体調や季節によっては寒いと感じるでしょう。
また、空調点滴の針が刺さった状態でも着替えやすいように袖口が広い方が便利です。
・バスタオル
万が一の出血に備えて、5枚用意するように言われました。その内2枚は病院のタオルレンタルサービスを利用したので、持参したのは3枚です。
・スニーカー
サンダルはNGです。履きやすいスニーカーが一番です。
衛生用品
・不織布マスク、濡れマスク
基本的な感染対策のためはもちろん、院内は乾燥しているので必須です。特に夜間長時間寝ていると口の中が渇いてしまい、朝方は激痛に苦しみます。少しでも口の中の乾燥を防ぐため、就寝時は濡れマスクを使うといいでしょう。
・ウェットティッシュ(アルコールが含まれないもの) [現地調達可]
口元が汚れたときに使います。アルコールが含まれていない方がお肌に優しいです。
・歯ブラシ[現地調達可]
毛先が柔らかい歯ブラシがオススメです。歯磨き粉は使用しても大丈夫です。
・コップ(はみがき用)
はみがき、うがいをするときはコップがある方が衛生的です。
・シャンプー、ボディソープ、洗顔剤 [現地調達]
トラベルサイズのものを用意しておきましょう。院内の売店で売ってます。
ちなみに私の場合、手術1日後は体拭き、2日後は看護師によるシャンプー、4日後からはシャワーを浴びれるようになりました。
・洗濯洗剤(3~4回分)
病棟にコインランドリーがあったので、下着やタオルは自分で洗濯していました。私はジェルボールタイプのものを持参しました。
・爪切り
・ひげそり
・レジ袋たくさん
ゴミ袋、万が一の嘔吐、出血時の受け皿として使えます。
・水筒
元々は飲み物を入れるため、透明で500mlサイズの水筒を持参しましたが、無限に出てくる痰とつばの受け皿として転用しました。容器が透明だったので、痰に血が混じっているかどうか確認することができました。
ガジェット編
・スマホ充電器
・延長コード(1m程度)
枕元からコンセントまで離れていたので、スマホの充電に延長コードは大変重宝しました。
・有線イヤホン+イヤホン用延長コード
テレビ視聴用です。手持ちの有線イヤホンに加えて、寝ながらでも音声が聞こえるようにと1mの延長コードを買いました。
・Bluetoothイヤホン
iPhoneと接続させて使っていました。耳栓代わりにもなります。
・ボケットWi-Fi or データ使い放題プラン
入院中は痛さを紛らわせるためにずっとYouTubeを見ていると、データ使用量は膨大になります。
当時加入していたpovoのオプションに、+220円で24時間データ使い放題プランがあったので、ほぼ毎日課金していました。
その他
・現金
10日程度の入院であれば、5000円あれば十分でしょう。
・S字フック
あれば何かと便利です。
ベッドの柵にS字フックを引っ掛け、ゴミ袋をセットすることでゴミ箱にしていました。
・メモ、筆記用具
書類へのサイン、上手く話せないときの筆談用として使います。
・使い捨てスプーン(デザートサイズ)
手術後、プリンや杏仁豆腐、アイスは食べられるようになるので、小さなサイズの使い捨てスプーンがあると便利です。
・「ごはんですよ」
いわば海苔の佃煮です。のどに引っかかることがなく、おかゆのお供になるので重宝しました。
・「粉末だし」
日本人の舌のお供、粉末だし。病食の味付けはとてもうすいので、塩味を加えるためにふりかけました。
・「はちみつ」
ヨーグルトやアイスにかけて食べました。甘くておいしいだけではなく、はちみつには殺菌効果もあるので要必携!
やっておくべきこと
・限度額適用認定証の発行
手術の日程が決まれば、すぐに発行手続きをしましょう。私の場合、会社の保険組合に加入しており、認定証の到着まで約1週間ほどかかりました。
・酒を控える
医者から特に禁酒令は出ておりませんでしたが、過度にお酒を飲むと扁桃炎の原因になります。体調を整えるという意味でも、お酒の量は少なめにしておくべきです。
ちなみに私は、入院前日(手術2日前)に手術の成功祈願として生ビールを1杯頂きました。
・禁煙
喫煙者は手術一か月前から禁煙するよう言われます。
手術直前まで喫煙をしていると、麻酔の効きが悪くなる、術後の回復が遅くなるなどの弊害が発生します。喫煙者にとって禁煙は、手術の痛みよりも苦しいことかと思いますが、頑張ってください。
・髪を短くしておく
髪が短い方が、髪の乾きも早くなるのでオススメです。また、退院後はしばらくは不要不急の外出は控えたくなるので、入院前に散髪に行くと良いでしょう。
・手術することを周りに伝えておく
手術する旨を親戚や職場、友人に伝えておくことがオススメです。
理由は2つあり、一つは入院中苦しんでいるときに激励してもらえる(かもしれない)こと。どんなにメンタルが強い人でも、心と体が弱っているときに励ましの言葉をもらうと元気になります。この際周りに甘えちゃいましょう。
二つ目に、退院後、職場で無理をさせないように配慮してもらえることです。退院後しばらくは安静が一番です。なかなか自分から安静にしておきたいと言い出しづらいかと思いますので、予め周りの理解を得ておくことは大切です。
・腕毛の処理
点滴の針は手の甲または、前腕部に刺されます。点滴の針を固定するためのシールは粘着力が強く、腕毛が生えた状態であると、剝がすときに激痛を伴ってしまいます。予め処理しておくと良いでしょう。
要らないもの
・多額の現金
入院費の支払いは口座振替または、後日病院で支払うことになるので、入院の際に多額の現金を用意する必要はありません。
・飲み物を入れる水筒、コップ
入院中はペットボトルを買って飲んでいました。わざわざコップに移し替える手間、定期的に洗浄する手間、こぼしてしまう心配を考慮すれば不要です。
・ストロー、ストローカップ
ペットボトルにストローをさして飲むことを想定して長めのストローをダイソーで購入しましたが、一切使うことはありませんでした。
また、ストローカップは寝た状態で飲み物を飲むことができ、水筒の役割も果たすことから入院日に売店で購入しましたが、使うことはありませんでした。
・本
入院中はヒマですが慢性的にしんどいので、よほど本が好きな人でなければ読む気になれません。私はずっとYouTubeを見てました。
・ドライヤー
ドライヤーは病院の方で貸してくれるので不要です。入院前に確認すると良いでしょう。
・洗い流さないシャンプー
手術後数日間はシャワーを浴びれないと聞いていたので持参しましたが、結局使いませんでした。
私の場合、手術後2日目にはじめてシャンプーをしてもらいましたが、それまでは汗をかくこともなかったのでシャンプーの必要性を感じませんでした。
まとめ
扁桃腺手術に際して必要な持ち物、準備しておくべきことについて紹介しました。
基本的には医者や看護師の指導に従いましょう。
また、入院前に売店で売っているものを確認することで、現地調達できるものが分かり、入院時の荷物を減らすことができます。
快適な入院生活の一助になれば幸いです。