扁桃腺摘出手術体験記 Day6~11 恐れていた術後出血から退院までの記録

扁桃炎摘出手術体験記
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Day6 術後4日目 出血

・出血→簡易手術

真夜中、日付が変わってすぐの頃。
いつも通りYouTubeを見ていると痰が溜まってきたので吐く。
「?」
「赤い」
「少しだけ血の味もするような気がする」

ということで、すぐに当直医に見てもらうことになった。
どうやら、かさぶたがはがれた個所から少量の出血があったとのこと。
局部麻酔で簡単な手術を行うことになった。

診察用の椅子に座った状態で、麻酔の液体をガーゼでのどに染み込ませ、傷口をレーザーメスのようなもので処置してもらった。喉の一部だけ軽微な麻酔がかかっているだけなので声も出せる状態だ。
時々キリキリと痛むことはあったが、耐えられないような痛みではなく10分程度で済んだ。

医者曰く、術後一週間前後はかさぶたがはがれ始めるので、出血のリスクが高くなるとのこと。早ければ手術後7日目で退院となるが、今回出血があったので退院が2日くらい伸びるだろうと言われた。
そして再び、丸一日絶食することとなってしまい、ふりだしに戻ってしまった。

・起床
痰が絡んで息が詰まり、苦しくなって目覚める。
朝一の激痛は変わらず。
痰の量は少し減ったが、ネバネバした痰が気管に詰まると息苦しい。痰の吐き方は徐々に上手くなる。

・絶食
一日絶食令が出され、お腹が減ってしまうのではないかと思ったが、案外平気である。
むしろ、痛みに悶えながら食事を飲み込まなければならないというプレッシャーから解放されて気が楽だ。
結局この日はポカリスエット以外は口にせず過ごした。

・日中~夜
特に出血もなく、前日より体がしんどくなることもなく、YouTubeを見てダラダラしていたら一日が終わっていた。自分が飲み食いできないためか、ひとり飲みをする動画を永遠に見て気持ちを満たしていた。はやくビールが飲める体になりたいものだ!
生活リズムが完全夜型になってしまい、21時消灯ではあるができるだけ周りに迷惑にならないように手元灯をつけて夜更かし。
am1時半就寝。

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Day7 術後5日目 12/27

・朝食
1日ぶりの食事。といっても重湯。7割ほど平らげる。

・昼飯

完食。そろそろ「ごはんですよ」に飽きてきたので、ほんだしをお粥にかけて食べる。これが結構おいしい。

・タリーズへ
15時頃、いつものタリーズで一服する。
この前タリーズに行ったのは術後3日目だったが、オーダーをするにも滑舌が回らず、飲むのにも精一杯だった。
今日はちゃんとオーダーを聞き取ってもらうこともできたし、アイスカフェラテショートサイズを完飲することができた。「ちゃんと回復しているんだな、自分!」と自信になった。
一週間ぶりのカフェインに体が喜ぶ。

カフェインが入ったこともあり、体が軽くなった。これまではしばらく歩けば、だるくなってすぐ横になるような体調だったが、今は数十分なら座り続けられるようになった。

・お通じ
一週間ぶりにお通じが来た。
少し赤切れしてしまった。痛くはない。ボラギノールを持参していたので使用。1週間も間隔があくと負担がかかってしまうのだろう。
なお、この日から毎日お通じがあった。

・夕食

重湯を卒業し、ソフト食へレベルアップ。
写真の白い魚の形をしたおかずは、白身魚をすりつぶして加熱したもの、緑のおかずは、ほうれん草のすりつぶしたもの。食感はないけど、飲み込みやすいし味はおいしい。
10割完食できた。

・就寝
いつものごとく夜更かし。am1:30就寝。

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Day8 術後6日目 12/28

・朝食


ソフト食。朝はとにかく飲み込むだけで拷問のように痛い。
痛みに耐えながら食べると、頭が沸騰するように熱くなり、食後は疲れて寝てしまう。

・診察
厚いかさぶたが張り始めている。痛いのは我慢してもらわなければならないが、順調に行けば大晦日に退院できるとのこと。
退院の条件は、「出血がないこと」「7分粥程度の食事がとれること」である。
なので、痛さに悶えながらも、食事をとれることを証明し続けなければならない。リハビリだと思って頑張ろう。
個人的には、入院が月をまたいでしまうと一か月あたりの限度額上限がリセットされてしまうから何としてでも12月中に退院したい。(実際には大晦日に退院した。)

・昼飯

5分粥と煮魚。
3日ぶりに形のあるおかずを食べられるようになった。やはりご飯は嚙んで食べるからおいしいのだ。
しかし味付けが薄すぎるのでお粥は進まず。醬油が欲しいと思った。

・タリーズへ
昨日に引き続き、手術後3回目のタリーズ。これまではアイスカフェラテを頼んでいたが、本日はホットカフェラテにチャレンジ。

熱いものは喉によくないと聞いたから少し冷ましてから飲む。
たしかに美味しいけど、のどごしはイマイチだ。アイスカフェラテの方が断然飲みやすい。
ただ、のどごしが悪いだけで喉が痛くなるというほどでもない。
半分飲んで、ごちそうさま。昨日に比べてさらに体が軽くなったので小一時間ほどタリーズでPC作業をした。成長を感じる。

・晩飯
昼食と同じく5分粥。夕食が一日3食の中で最も食べやすい。
全て完食した。

・電話
家族とライン電話をつないだ。電話上でも声を聞き取ってもらえるくらいに滑舌が回復した。30分くらい通話した後は少し喉が疲れたが、痛くはならなかった。

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Day9 術後7日目 12/29

・朝食
5分粥。
毎朝の如く、朝食は拷問だ。
食べないと退院が遠のくから頑張る。
退院後もずっと朝の痛さに耐えなければならないのかと思うと、ブルーな気持ちになった。

・昼飯
5分粥。
おかずは完食。

・タリーズ、お散歩
アイスカフェラテを注文。飲み込みはつっかえながらも3分程で飲み干すことができた。体がだいぶん軽くなり、痰の量もだいぶ減った。

体が軽くなったのでリハビリがてら病院内を散歩することに。
休日のため人が少ないのでドキドキしながら大病院の中を徘徊する。警備員ににらまれたので、会釈してさっと引き返した。

・夕食

7分粥。
5分粥を卒業し、レベルが一段上がった。みかんは柑橘系なので残した。

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Day10 術後8日目 12/30

・起床
いつも通り6時に目覚める。

・最後の夕食

7分粥。ほぼ完食。

・ドキュメント72h

それとなくテレビを見ていたら、NHKのドキュメンタリー番組「ドキュメント72時間」の2021年総集編が放送されていた。2021年の放送の中でも「大病院のコンビニ それぞれの”生きる”」の回は視聴者リクエストランキング1位にランクインしており、たまたま見ることができた。

その中でも、登山中にケガをしてしまい、手術をすることになったおばあちゃんの言葉が印象的だった。

「なんか得難い体験ですよ。自分が病気するっていうのも体験の一つだし。」

「手術するっていうのも1つの非日常を楽しむ」

じわっとくるものがありましたね。
扁桃炎と、手術入院で苦しい思いをしたけど、それは無駄なものではい。
非日常を経験できたから、むしろ自分にとっていい経験になったと、自分が肯定されたような気持ちになりました。

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Day11 術後9日目 退院 12/31

・朝食


後にも先にも、最も痛みを感じた食事となった。
がんもどきを食べた時だった。ピリッと激痛が走る。痛さのあまり飛び上がりそうになったが、数分我慢すればおさまった。
出血を疑ったが、出血はなかったので、かさぶたがちょうどはがれたところに水分が染み込んでしまったのではないかと思われる。
半分ほど食べてごちそうさま。

・退院
休日ということもあり、特に手続きはない。
会計は後日自宅に請求書が届くので、口座振替もしくは再診の際に支払うよう案内された。
入院費用は確定ではないが、約7万円(食費込み)になると伝えられる。

お昼前にナースステーションにひと言伝え、退院。
あっけない(笑)

11日ぶりに外の空気を吸う。
気持ちいい。
大きめに深呼吸すると、真冬の乾燥した冷たい空気がのどにピリッときた。

リュック・手提げ・キャリーケースを持ってバスに乗り込み、ターミナル駅まで向かう。

自宅が病院から離れており、一人暮らしというのもあって、万が一の出血に備えて2泊3日で近くのホテルに滞在することにした。

道中しんどさを感じることは特になかった。むしろ気が張っていて心地よかった。

昼過ぎに無事チェックインし、爆睡。

退院後から一回目の再診までの記録については、別記事でまとめておりますので要確認ください!

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まとめ

・術後4日目にして軽微な出血が発生し、局部麻酔で手術をする。

・再出血の手術から24時間は再び絶食となる。

・その後は食欲、体調ともに快方へ向かう。退院日は荷物を持って一人で移動できるくらいまで回復。

・朝一の喉の激痛、朝食の食べづらさは依然変わらず。

・2日遅れで無事退院。入院期間は計11日。



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