扁桃腺摘出手術から10日目、痛さは残るものの無事退院の許可が出た。退院後は何を食べられるのか?喉の調子はどれだけ回復するのか?本記事では、退院(術後10日目)~再診(術後3週間)までの記録を紹介します。
退院 術後10日目
退院後は自宅に帰らず、病院近くのビジネスホテルで2泊3日することとした。遠く離れた実家に帰りたかったが、病院から離れていると万が一の出血に対応できないので帰省は控えるよう言われた。かと言って自宅(会社の寮)にはテレビもないし、新しい年を迎えるにはあまりにもひもじい(泣)ということで、思い切ってホテルステイを決めた。
日付が変わり新年を迎えると、除夜の鐘をきくために近くの神社まで初詣へ行く。にぎやかな雰囲気に酔った。気温は氷点下であったが30分程外出してもしんどくはならなかった。
・喉の痛み
冬特有の冷たくて乾いた空気を大きく吸うとのどがピリッとする。食事時は痛いが、安静にしていれば痛みを感じることはない。
・体力
倦怠感はないが、重い荷物を持って歩くと疲れる。動きはのろい。スターバックスで1~2時間ほど居れるほどの体力はある。
・食事
お昼ご飯:スターバックスのムースケーキ、アイスカフェラテ
晩ごはん:そば
大晦日なので年越しそばを食べようと意気込むも、飲み込みが痛すぎて悶絶。そば屋で泣きそうになりながら、30分かけて半人前平らげ、ギブアップ。
蕎麦って思ったよりのど越しが悪い。蕎麦という食べ物は、そば粉の比率が高いほど、ボソボソと切れやすくなってしまうので、安いそばほど小麦粉の割合を大きくして加工しやすくしている。だが、今回食べたのは良くも悪くも10割蕎麦。のど越しが悪くなるのも当然である。
食べ物の飲み込みやすさは、「お粥>うどん(細い麺)>そば>>白米」である。
夜食:スーパーの煮物、ハーゲンダッツ
煮物は柔らかく、しっかりとかめば飲み込みやすい。アイスは安定の美味さと鎮痛効果でどんどん進んだ。
・不自由に感じたこと。
のどが乾燥するとピリッとするのでマスク、加湿器等で常にのどを潤さなければならない。会話は問題なくできるが、滑舌が少し悪い。大きな声は出せない。
退院翌日 術後11日目
ホテルステイ2/3日目。この日の流れは、昼前に起床→1時間程度散歩→休憩→イオンで2時間程度ショッピング→晩飯→就寝。
・喉の痛み
朝はのどが痛い。マスクに少し痰が付いていた。入院時とは違い、無理に食べなくていいから精神的にはラクである。それ以外は特に痛みを感じることはない。
・体力
安静にしていれば疲れを感じることはない。歩くと疲れるが、こまめに休憩をとればすぐに回復する。
・食事
昼ご飯:煮物(昨晩と同じ)
晩ごはん:長崎ちゃんぽん
昨日の蕎麦ほどではないが、飲み込みには痛みを感じる。特に具材を食べるのに時間がかかった。フードコートで1時間かけて8割食べる。疲れた。
夜食:ちくわ
ちくわは安い、美味い、そして圧倒的に飲み込みやすい!最強の食べ物だと実感。
一日を通して甘いものは食べられるが、タンパク質、ビタミンが不足しがちだと感じた。病食がいかにバランスの取れているものかということが分かった。
退院3日目 術後12日目
昼前にホテルをチェックアウト、スタバでダラダラしたのち、1時間ほどかけて電車で帰宅。
・喉の痛み
寝起きに痰が垂れなくなる。
・体力
昨日と同様、体は疲れやすいが、倦怠感はない。
・食事
朝:プリン
昼ご飯:コンビニの豚汁
少し冷ましてから食す。時間はかかったが、完食することが出来た。
夜:サーモン刺身、ほうれん草
ここからかなり食欲が戻る。(食欲3割→6割程度。)まだまだ食べられる量は少ないが、のどの痛みがマシになったおかげで、これまで痛いのを我慢してイヤイヤ食べていたが、もっと食べたいと思えるようになった。
退院4日目 術後13日目
朝:プリン
昼:うどん
夕食:にしんそば
大好物であるにしんそばを頼む。小骨がのどにささらないようによく嚙んで食べた。退院翌日にも、悶絶しながらそばを食べたが、今回はそれほどではない。20分ほどかけて8割食べることができ、退院後の成長を感じた。
夜食:レトルト食品
退院後は柔らかいものしか食べられないと聞いていたので、退院日にAmazonで柔らかいおかずのレトルトを購入した。
試しに全種類食べてみる。どれも味付けはやさしく、かなり飲み込みやすい。しかし、食欲がある程度戻った今になっては少し物足りないと感じた。退院当日~3日目に食べる分には丁度いいくらいだ。
退院5~9日目 術後2週間 仕事復帰4連勤
退院5日目から仕事に復帰する。デスクワーク中心で無事4連勤を全うする。
・食事
朝:プリン
昼:鍋野菜うどん
夜:鍋野菜うどん
この日から10日間ほど、ほぼ毎日、昼・夕食は鍋野菜うどんである。うどんは麵が細い稲庭うどんが食べやすい。お肉はつみれ、豚バラ薄切り肉。野菜は、白菜、大根、人参を小さく切って、よく加熱した。甘くて美味しい。
また、水分補給はポカリスウェットが中心。脱水症状にならないための工夫だ。
・体調
なんとか8時間勤務を4日間こなすことはできる。帰宅後は体力が回復してないのもあってかなり疲れる。日中、少しだるさを感じることはあったが、PC作業は問題なくこなせる。
もし仮に、退院翌日から8時間働けるかと言われれば自信はない。最低でも退院後3日程度は静養が必要である。幸いにも、正月休みがあってよかった。
・のどの痛み
飲み込むときに違和感は感じるものの、痛みを感じるほどではなくなった。
・声
退院後しばらく人と話してなかったこともあり、仕事復帰1日目は声が自分でもわかるくらい変だった。仕事復帰2日目からは、声を出すことに慣れたのか、ほぼいつも通り話すことができた。
退院10~12日目 三連休
・退院10日目 連休1日目
4連勤を問題なくこなし、三連休に突入!遠く離れた実家に帰る。節約のため鈍行列車で半日かけて移動したが、特に体調が悪くなることはなかった。
夕食は大好物の牡蠣鍋。好きな食べ物を前にすると食欲が解放され、退院前の爆食っぷりが復活した。病み上がりの食事は、のどに負担をかけない程度に、好きなものをできるだけたくさん食べることが大切だ。
・退院11日目 連休2日目
ショッピングモールに買い物に行った。長時間外出しても疲労感はないし、のどの痛みも気にならない。夕食はまたしても大好物のカニ鍋!昨晩と同じく爆食し、体も心も満たされる。
・退院12日目 連休3日目
昼食にフォーと生春巻きを食べる。フォーは米から作られる麺なので、かなりのどに優しかった。オススメである!生春巻きも問題なく食べることができた。
ここからまた5時間かけて自宅へ戻る。体調は特に変化なし。
退院13日目 再診
退院から約2週間、手術後20日目の本日は、再診の日。
退院後、特に出血はなく、のどの痛みも少しずつ和らいできている旨を伝えた。視診の結果、かさぶたは大分剝がれており、これから出血が起こる可能性は低いが、依然かさぶたが残っている状態なので、もうしばらくは固いものは我慢してくださいとのこと。スナック類は引き続き控え、白ごはんはよく嚙んで食べるよう指導された。再々診日の予約を3週間後にとり、この時点でかさぶたが剝がれていれば、終診にすることとなった。
なお、医者曰く、私の喉は手術後の炎症が大きかったらしい。たしかに、他の扁桃腺手術体験記と比べても、入院期間は2日ほど長く、のどの痛みが和らぐのも遅いと感じていた。頑張って痛みに耐えた自分を褒めてあげたいなと思う(笑)
診察が終わった後になって、炭酸、お酒を飲んでいいかどうか聞くのを忘れていたことに気付く。そもそも今の状態で飲みたいとは思わないが、酒飲みにとっては重要なことだ。仮にお酒OKになったとしても、お酒代が高くついてしまうだけなので、この際、禁酒令が出ているということにしておこう。というか、そもそもお酒を飲みたいという気分にならないので、頑張らなくても禁酒できそうだ。(実際、手術後6週間は禁酒できた)
まとめ
・退院日から数日は動きはのろいものの、身の回りのことは一人で問題なくできる。
・外出をすると疲れるが、だんだん慣れてくる。
・仕事復帰は退院4日後。フルタイムで4連勤できる。
・のどの痛み、体力、食欲など日に日に改善していく。
・再診の結果、術後3週間経過しているがかさぶたが残っているため、引き続き固い食べ物は我慢。