阪急「京とれいん」 豪華な車内で座って移動するコツ

特急列車

「京とれいん」とは、阪急電鉄が京都大阪間で運行する、京町屋風の観光特急です。せっかく観光特急に乗車するなら、座って優雅に移動したいのでは?ですが、京とれいんは人気故に座席を確保するのが難しいのが実情です。そこで本記事では、京とれいんに乗車するにあたって知っておきたい3つのポイントについて解説します。

・「京とれいん雅楽」の運行状況について
・豪華で趣のある3種類の内装
・優雅に座って移動する方法

京とれいんに乗ってみたい人は要必見です!

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「京とれいん」について

概要

「京とれいん」とは、阪急電鉄が主に京都本線(大阪梅田駅-京都河原町駅間)にて運行している特別料金不要の観光特急です。車内は京町屋風をコンセプトとし、号車ごとにバリエーション豊かな内装となっているのが特徴です。

京とれいん 雅洛|阪急京都線の観光列車|阪急電鉄
阪急京都線「大阪梅田~京都河原町間」を走る和モダンな観光列車「京とれいん 雅洛」。一両ごとに異なる内装でどの車両にご乗車されても京都の雰囲気を感じていただけます。ご予約不要、普通運賃のみでご利用になれます。

京とれいんの車両は今までに2編成が活躍しています。。1代目「京とれいん」は6300系車両を改造の上、2011年3月にデビューし、2022年12月をもって車両の老朽化により引退しました。

そして今も現役なのが、2代目「京とれいん雅楽」です。神戸線宝塚線で走っていた7000系車両を改造の上、2019年3月にデビューしました。1代目京とれいんは早々に引退してしまいましたが、こちらは現役です。まだまだ活躍するでしょう。

運行状況

「京とれいん雅楽」の運行ダイヤは、京都本線の快速特急として、土休日ダイヤの日中に1日4往復が設定されています。所要時間は、大阪梅田駅から京都河原町駅まで43分です。京都本線の日中時間帯は10分間隔で特急が運行されておりますが、その特急を後追いする形で走行するので所要時間は特急とほぼ変わりません。

停車駅は大阪梅田駅を出ると、十三駅、淡路駅、桂駅、烏丸駅、そして終点の京都河原町駅です。特急停車駅の茨木市、高槻市、長岡天神には止まりません。桂駅からは嵐山方面に乗り換えられます。停車駅が少ないので、落ち着いて過ごすことができます。

本数が限られるため、車内はいつも混雑しており座席を確保するのは至難の業ですが、ポイントを抑えるだけで優雅に着席することが可能です。(後ほど紹介します)

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風格のある外装

外観は、阪急電鉄のブランドカラーであるマルーン色を基調としています。他の通勤車両は、マルーン一色でコーポレートマーク以外は何も書かれていないのに対し、京とれいん雅楽はより上品で風格を感じられる装飾が為されています。

列車の前面には、京とれいん雅楽の看板が掲げられています。また、前照灯と尾灯の部分に金色の帯が施されており、他の車両と一線を画している感じがします。

扉横と車両側面には、上品な金色の文字で「京とれいん雅楽」と書かれています。

大きな扇子も特徴的です。

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豪華で趣のある内装

京とれいん雅楽の車両は、6両の内、1・6号車、2・5号車、3・4号車でそれぞれ3種類の内装が施されています。

畳座席が多い1・6号車

1・6号車の特徴は、「2人、4人掛けのボックス畳座席」です。畳座席といっても、畳の上に直に座るのではなく、座面にはクッションが使われており、畳は座面ではない部分に施されています。

4人掛けのボックス席があるのは1・6号車だけです。3~4人で仲良く利用するのに向いています。

京都の山々を眺めるなら3・4号車

3・4号車の特徴は、「窓向きの座席が設置されていること」「畳座席が設置されていること」「唯一おひとり席があること」です。

窓向きの座席は京都(洛北)の山々が眺められるよう、京都方面に向かって左側に配置されています。窓側に小机があるのもうれしいですね。座席は1・6号車と同じ畳の座席です。

また、逆側の座席は1列の固定クロスシートです。向かい合わない座席もあるので、おひとりさまでも気兼ねなく利用できます!それゆえ、この座席が最も競争率が高いとも言えるでしょう。

2・5号車「箱庭を楽しむ」

2・5号車の特徴は「走る箱庭」です。電車の中に庭を作るという発想は、おそらく京とれいん雅楽が初めてではないでしょうか。箱庭の上の窓から見える車窓を借景として、移り行く庭の景色を楽しむことができるでしょう。

箱庭の正面の座席は畳です。少々硬く感じますが、何よりも風情が勝ります。他の乗客と代わる代わる利用しているシーンも見受けられます。

それ以外の座席はロングシートとなっています。こちらは座面がふかふかです。

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確実に座る方法

大阪梅田駅から並ぶ

まずオススメするのが、京とれいんの始発駅である大阪梅田駅から乗車する方法です。発車30~20分前に並べば、ほぼ確実に座れます。発車約20分前から列に並ぶ人が増え、10分前には座席が埋まるほどの人が並びます。乗車できるのは発車の約3分前であるため、乗車までホームで立ちんぼする時間が長いことは覚悟しておかなければなりません。

乗ってみたい内装の号車に合わせてスタンバイしましょう。1~3号車と4~6号車は内装が同じなので、より空いている京都方の4~6号車に乗車するのがオススメです。

【オススメ】京都河原町駅から乗る

個人的にオススメなのが、京都河原町駅のホームに発車約30分前に行く方法です。

理由は大きく2つあって、一つは単純に大阪方面から乗る人よりも、京都方面から乗る人の方が少ないからです。

そして二つ目に、大阪梅田駅とは違って京都河原町駅では大阪方面からの列車が発車30分前に到着し、そのまま乗車できるからです。止まっている列車に30分も乗っているのは苦痛と思うかもしれませんが、とても趣のある内装なので、乗ってても全然苦痛ではありません。空いているうちに車内散策がオススメです!

先頭でなくとも前面展望が見られる

各車両のテレビモニターにおいて、列車の前面展望が映し出されます。先頭車両に乗れなくても、運転士気分を味わうことができます。

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まとめ

本記事では、阪急電車の観光特急「京とれいん雅楽」の運行概要、車内、そして確実に座る方法を紹介しました。

京とれいん雅楽では、畳の座席京町屋風の箱庭横向きの車窓が楽しめる座席など、バリエーション豊富な移動が楽しめます。オススメは、京都河原町駅に発車30分前に行って乗車することです。せっかくなら着席して優雅な移動を満喫してみてはいかがでしょうか。

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