【コスパ最強】特急あずさ・かいじ号 E353系普通車の設備がスゴイ!

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JRの在来線特急の多くは、普通車とグリーン車の2種類のグレードがありグリーン車=特別、普通車=節約というイメージをお持ちではないでしょうか。しかし、E353系特急「あずさ・かいじ」は、普通車のクオリティが普通車とは思えないほど高く仕上がっています!そこで、本記事では中央線特急E353系の普通車の快適な設備の数々について紹介します!

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E353系について

中央線特急として2017年デビュー

JR東日本HPより

E353系は中央本線(新宿~松本間)の新型特急車両として、2017年に営業運転を開始しました。特急「あずさ」「かいじ」をはじめ、富士急行線に直通する特急「富士回遊」や、首都圏において平日のホームライナーとなる特急「はちおうじ」「おうめ」(旧:「中央ライナー・青梅ライナー」)にて運用されています。

E353系の増備により、2019年春、特急「あずさ」「かいじ」の全車指定席化のタイミングで、既存のE351系およびE257系は全て置き換えられました。これまで中央線特急で活躍していたE351系は、1993年より特急「スーパーあずさ」として使用され、振り子構造の車体を大きく傾けてカーブを高速で走行することで、所要時間短縮に大きく貢献しました。

E351系 特急スーパーあずさ(Wikipediaより引用)

また、E257系0番台は、2001年より特急「あずさ」「かいじ」の汎用列車として使用されておりましたが、置き換えにより余剰となったため、リニューアルの上、東京と熱海・伊豆半島方面を結ぶ特急「踊り子」として第二の人生を送っています。

E257系0番台 特急かいじ (Wikipediaより引用)
特急踊り子として東海道線で第二の人生を歩む(JR東日本HPより引用)

外観デザインがカッコイイ

JR東日本長野支社プレスリリースより(https://www.jreast.co.jp/nagano/pdf/171026.pdf)

E353系の車体正面は、ブラックの貫通扉の両脇の縦に並ぶライトと紫のラインがアクセントとなっており、運転台が高い位置に配置されているのが特徴です。

カラーデザインは、前面中央のグレーは「キャッスルグレー」と言って、松本城の青みがかった漆黒を表現、紫のラインは先代の「スーパーあずさ」E351系から継承された「バイオレット」となっています。引き締まった顔付きで、速そうでカッコイイですね!

南小谷駅にて

側面はホワイトを基調とし、窓枠はブラック、そして車体上部にはパープルのラインが配置されており、シンプルでカッコイイデザインです。個人的に思うのが、先代のE257系はいまいち引き締まらない前面形状、カジュアルすぎる側面デザインに、あまりセンスを感じませんでした。やはり特急列車はできるだけシンプルなデザインに限ると思います。蛇足ですが、東海道・山陽新幹線N700A、N700Sのように、白のボディに青のラインだけ、というくらいのシンプルさがイイです。

全車フルアクティブサスペンション搭載により乗り心地向上

E353系は特急列車としては珍しく、普通車も含めた全車にフルアクティブサスペンションが搭載されています。フルアクティブサスペンションとは、油圧や空気圧などのエネルギーにより車体の揺れを打ち消す装置のことです。より簡易的な機構であるセミアクティブサスペンションを特急列車に用いることでさえ稀であるにもかかわらず、フルアクティブサスペンションを搭載することは乗り心地の向上に力を入れていることがうかがえます。

また、カーブ通過時は、空気バネを用いた車体傾斜装置により1.5度傾けて走行しています。振り子式のE351系の傾斜角度は5度だったが、カーブ通過速度は同等です。E351系は、飛行機が旋回するときの様に大きく傾けて走行していたが、E353系ではその傾きを感じることはありません。それでいて、カーブ通過時でも乗り心地を損ねることはありません。

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普通車車内探訪

インテリアデザイン

普通車のインテリアデザインは「南アルプスと梓川のきよらかさ」をコンセプトとしており、シンプル、清涼、透明感を表現しております。座席の上半分は、淡いブルーに川の流れを表す模様のようなものが描かれており、清々しい印象を受けます。座面のグレーは、車内の雰囲気を引き締めてくれています。2色とも上品な色味です。

座席

E353系の座席はせずりが高くなっており、プライベート感が確保されています。比較までに、東海道・山陽新幹線最新型のN700Sは、軽量化のためせずりが低く、前の人の頭が見えてしまいますが、E353系ではその心配はありません。

E353系は座席の頭の部分に上下に動く枕が設置されています。座高によってベストな位置に枕を調節できます。睡眠をとりたい時には特に重宝します。ちなみにこの可動式枕、N700系には装備されていません。また、座席の頭の高さの部分が少し張り出しており、寝ていても首が大きく曲がって寝違える心配もありません。

全席コンセント装備

E353系は、普通車・グリーン車ともに全席にコンセントが装備されております。長時間の乗車でも安心してスマホ、PCを使うことが出来ますね。

無料Wi-Fi完備

全車両にJR-EAST FreeWi-Fiが装備されております。無料Wi-Fiですが、通信速度は概ね良好です。YouTubeは満足に見ることができました。PC作業や、暇つぶしの動画鑑賞に最適です。

大型荷物スペース

1,3,5,7,9,10,12号車の車両端部にはキャリーバックなどの大きな荷物を置ける荷物スペースがあります。わざわざ棚の上に大きな荷物を持ち上げなくてもいいから楽ちんですね!

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まとめ

本記事では、中央線特急に使用されているE353系普通車の車内について紹介しました。ただ新しいだけでなく、快適性・機能性・デザイン性全てにおいて優れた列車と言えます。全席コンセント装備、可動式枕、フルアクティブサスペンションの搭載など、普通車としてはかなり充実した設備が揃っています。是非、快適なE353系列車を利用して、信州方面へお出かけしてみてはいかがでしょうか。

なお、E353系グリーン車についてまとめた記事はこちらから。

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