まえがき
カフェで飲むコーヒーって、おうちで飲むコーヒーよりも美味しく感じませんか?
やはり一番の理由は、挽きたての豆を使って抽出しているからでしょう。挽きたての豆を使って淹れたコーヒーは、香りもよく、豆の酸化が進んでいないのでまろやかな味になります。
身近なところで挽きたてコーヒーが飲めるのは、コンビニのコーヒーやスペシャリティコーヒーを取り扱うカフェといったところでしょう。(スタバやタリーズでは、挽きたての豆で約3~6杯分まとめて抽出するので、挽いてから提供まで30~60分を限度として時間が経過していることがありますが。)
「おうちでも挽きたてコーヒーを楽しんでみたい!」と思いつつも、おうちでコーヒーミルを使って豆を挽き、抽出するのはハードルが高いと思っていませんか?
・コーヒーミルは高そう
・掃除がめんどくさそう
・買っても使わなくなりそう
・そもそも味はおいしくなるの?
これらの悩み、実は私がコーヒーミルを買う前に考えていた悩みです。しかし、コーヒーミルの魅力、正しい選び方を知ってしまえば、おうちで美味しい挽きたてコーヒーを楽しめるようになります。実際、私はコーヒーミルを買ってから、毎朝挽きたてコーヒーを淹れています。コーヒーミルを手に入れれば、おうちでもカフェにいるような気分を味わうことができます。
そこで本記事では、ハンドドリップ用のコーヒーミルの購入を考えている人に向けて
・コーヒーミルを使うメリット
・コーヒーミルを買う前に心配していたこと
・コーヒーミルの選び方
・オススメのコーヒーミル2点
について解説します。この記事を読めば、誰でもカンタンにおうちで挽きたてコーヒーを淹れることが出来るようになるでしょう!
コーヒーミルを使うメリット
冒頭でも説明した通り、抽出直前に豆を挽いたコーヒーは、まろやかで香り高い味になります。
また、コーヒーを挽いた時にフワッと香るコーヒーアロマを堪能できることも大きな魅力です。
では、なぜ美味いコーヒーは挽きたてなのでしょうか?
それは、コーヒー粉の鮮度はとても落ちやすいからです。
ひとたび豆を挽いて粉状にしてしまえば、その瞬間から劣化が始まります。コーヒー豆の大敵は、「空気」「湿気」「光」です。
カフェの味を再現しようと思えば、挽いてから1日以上経った粉は使い物になりません。
スーパーで売られているコーヒ粉は、密閉されているので香りが逃げていないと思われがちですが、実際は少しずつ空気が入ってきており、店頭に並ぶまでに酸化が進んでしまい、味が悪くなります。
コーヒー豆本来の味を100%楽しむためには、直前に豆を挽くことが大切になります。
コーヒーミルを買う前に心配していたこと
味は美味しくなるのか?
味には雲泥の差が生じます。
先ほども解説したように、コーヒーは粉になると急激に酸化が進み、味が劣化します。美味しくないコーヒーは、甘みより酸味の方が強くなります。
特にコーヒー専門店(カルディやスタバなど)で売っている、焙煎から時間がたっていないアラビカ100%のコーヒー豆を使えば、味が格段に良くなります。
挽きたてコーヒーの実力は、飲む前に分かります。ハンドドリップでお湯を注いだ時に、ペーパー内のコーヒー粉の山がプクーと膨らみ、まるで息をしているかのようにプクプクと小さな泡がでてこれば、美味しいコーヒーが作れるサインです。
コーヒーミルって結構お高いのでは?
コーヒーミルの値段はピンキリです。
百円ショップで売っているものから、10万円以上するものまであります。
ハンドドリップ用のものであれば、比較的安価ですが、エスプレッソ用の極細挽きに対応しているミルは高価になります。
ハンドドリップ用ミルの相場は、手動ミルで3000円~6000円、電動ミルで5000円~10000円だせば、十分に美味しいコーヒーを淹れることができます。
この価格帯のミルに使われている刃は、プロペラ式といって、スイッチを押して刃が回転している時間によって挽き具合を調整するものになります。挽けるコーヒー豆のサイズは細挽きが限界なので、ハンドドリップでは十分に使えますが、エスプレッソには向きません。
これより安いものは、豆の大きさが不揃いになる、メンテナンスが面倒になるなどのデメリットがあります。
反対に、これより高いものには、豆の大きさを微調整できる、デザインがいい、ブランド物であるなどの付加価値があります。もちろん、抽出方法や豆の種類に合わせて豆の粒の大きさを設定したい方など、こだわりがあれば高価なミルを買うのもアリだと思います。
わざわざコーヒーミルを買うのは高いと思うかもしれませんが、長く使えば決して高いものではありません。
仮に1万円の電動ミルを購入し、1年間毎日1杯ずつ作れば、1杯当たり+30円で挽きたてが楽しめるという計算になります。
手入れがめんどくさそう
ミルを使って豆を挽く場合、「豆を挽く」「ミルを洗う」という工程が増えてしまいます。
さらに、手動ミルでコーヒー豆を挽くには、自分で取っ手を回して挽くので数分かかってしまいます。これは、時間がないときにはストレスとなります。
どの程度まで許容できるかは個人次第ですが、電動ミルであれば、わずか30秒で挽けてしまうので、あまり手間になりません。
なお、使用後はハケで粉を落とす、または水でゆすぐ程度で十分なので清掃には30秒もかかりません。
せっかく買っても使わなくなりそう
生活スタイルに合わない中途半端なコーヒーミルを買ってしまうと使わなくなることもあります。
一時期、貰い物の手動ミルを使っていましたが、豆を手動でゴリゴリ挽くのがめんどくさくなってしまい、使わなくなってしまいました。
また、電動ミルで水洗いのできないものを買った結果、清掃が面倒になってしまい、使わなくなることも考えられます。
ですが、一度お気に入りのコーヒーミルを見つけてしまえば、刃が欠けたりしない限りはずっと使い続けられます。
この後の章で、メンテナンスがラクな電動ミルを紹介します。
ハンドドリップ用コーヒーミルの選び方
手動ミル
手動ミルは、ハンドルでグルグル回しながらコーヒー豆を挽きます。
手動ミルの魅力は、電動ミルに比べて価格が安い、ゴリゴリ豆を挽く過程を楽しめること、電源が要らないところにあります。
軽くて持ち運びがしやすいものもあるので、キャンプや外出先で使うのにも適しています。
電動ミル
電動ミルの魅力は何と言っても速くてラクに豆が挽けること。時間がない朝や、あまり手間をかけたくない時には大活躍です。
電源はコンセントが主流ですが、一部USB充電式のものもあります。(後ほど紹介)
刃の形状
先に述べたように、ミル刃の形状には大きく分けて「プロペラ式」と「臼式」の二種類に分けられます。
「プロペラ式」は、価格が1万円以内と比較的安価なのが特徴であり、ハンドドリップを淹れるには十分な性能があります。
一方、「臼式」は高価ですが、豆を均等に挽ける性能が高く、エスプレッソの極細挽きにも対応しています。コーヒーを極めたい人にオススメです。
メンテナンス
メンテナンス性重視の人へのオススメは、水洗いができるミルです。ミルについたコーヒー粉を、清掃をせずに放置していると、酸化したコーヒー豆が混入してしまい、せっかくの挽きたてコーヒーが不味くなってしまいます。水洗いのできないミルは、残った粉をハケなどで払う必要がありますが、面倒でかつ、床や机にコーヒー粉が散らばってしまうというデメリットが考えられます。
一方、水洗いができるコーヒーミルなら、酸化した古いコーヒー粉が混じってしまう心配はありませんし、何と言っても衛生的です。もちろん、水洗いした後はしっかりと乾かさなければ、刃が錆びついたり、豆が湿ってしまうので注意が必要です。
オススメのコーヒーミル
HARIO (ハリオ) スマートG電動ハンディーコーヒーグラインダー
HARIO (ハリオ) スマートG電動ハンディーコーヒーグラインダーは、手動でも電動でも使える持ち運びが便利なコーヒーミルです。
USB充電式となっており、サイズもコンパクトなため、外出先でもラクに豆を挽くことができます。
刃の部分についているツマミを回転させることで自分好みの挽き具合に調整することができます。
一回当たりに挽ける豆の量は1~2杯ほどです。挽き終わるまで1分程度かかるので、急いでいるときには少し長く感じるかもしれません。
HadinEEon電動コーヒーミル
ハイパワーでお手入れがラクな電動ミルです。
上の部分がコーヒー豆を挽く部分、下の部分が刃を動かすモーター部分に分かれております。使用後は、上の部分だけ取り外して水洗いができるので、メンテナンスがとても楽です。
刃の構造はプロペラ式になっており、挽く時間の長さによって挽き具合を調整できます。本体は大きいですが、その分モーターの出力が大きいので、ハンドドリップ用の粉なら約10秒で挽けます。これなら忙しい朝でも手間がかかりません!
まとめ
本記事では、コーヒーミルの購入を考えている方に向けて、コーヒーミルの良さ、選び方、オススメの商品について解説しました。
筆者個人的には、コーヒー好きならお金を払ってでもコーヒーミルを使うべきだと思います。今になっては、コンビニで安くて美味しい挽きたてコーヒーを飲めてしまいますが、コーヒー豆を挽いてドリップするという手間をかけることで、コーヒーをさらに楽しめるのではないでしょうか。