研究室選びは不マジメでいい。後悔しない研究室の選び方を解説!

研究室を選ぶからには、マジメな研究室を選ばなければならないと思っていませんか?
その考えはいったん捨ましょう!
「マジメな研究室=イイ」とは限りません。
この記事では正しい研究室の選び方を徹底解説します。

この記事を読めば、
 ①研究室選びの3つの軸がわかります。
 ・研究に力を入れたい。
 ・就活を頑張りたい。
 ・研究以外に力を入れたい。
 ②自分に合う研究室の選び方がわかります。
 ③研究室訪問で聞くべきポイントが明確になります。 
スポンサーリンク

研究室選びの3つの軸

研究に力を入れたい

①こんな人にオススメ
・博士課程への進学を考えている人
・他大学への進学を考えている人
・研究職で働きたい人

②オススメの研究室
・とにかく優秀で人脈のある教授につく。
 他大学の教授への顔が利くので、他大学への進学がスムーズです。民間企業や研究所との強いつながりがあれば、研究職への推薦も期待できます。また、研究成果を出しやすい傾向にあります。もちろん個人の努力も大切ですが、研究内容の方が評価されやすいです。とくに博士課程は学会と論文の数で評価されるので、成果を出している教授につくことがカギとなります。


・博士課程の学生がたくさんいること。
 その分野で4年以上研究を続けている博士課程の先輩がいれば、実験方法、解析方法、プレゼンの方法などを伝授しやすいです。指導教員は忙しいので、年齢が近くて話しやすい博士課程の先輩はとても頼りになるはずです。

③注意しておきたい事
・研究が忙しくなりがち
・民間企業の就活に時間を割きにくいから要領が悪い人には不向き
・まじめな学生ほど、忙しい研究室に入って就活をおろそかにしがち。
・自分より優秀な同期が入ると、活躍の場が少なくなる。

④聞いておくべきこと
・教授の影響力
・先輩の進路
・推薦の有無

就活に力を入れたい

①こんな人にオススメ
・特にやりたい仕事がない、研究職以外で就活をしたい人 
 就活はスタートダッシュの早さが命です。夏秋のインターンに時間をかけられた人が就活を制します。

②オススメの研究室
・実験系ではなく解析系の研究室 
 解析系の研究室は自分のペースで研究が進めやすいので就活の予定を入れやすいです。実験系の研究室は実験準備や経過観察などで拘束時間が長くなる傾向にあります。
・ゼミ発表がラク
・論文発表回数が少ない 
・上下のつながりが強い研究室 
 自分の研究室以外の先輩でESの添削や面接練習に付き合ってもらうとなると、就活支援団体に入るくらいしか選択肢がありません。心置きなく、いつでも就活の相談、愚痴を聞いてくれる先輩がいるととても心強いです!

③注意しておきたい事
・ゆるすぎる研究室はそもそも学生が登校してこないので、先輩からアドバイスをもらいにくく、孤独な戦いになりやすい。 
・上下のつながりが強い研究室は先輩の就活ノウハウを伝授しやすいが、研究にも力を入れさせる傾向があります。 
・本人の問題ですが、研究をしなさすぎると就活で研究内容を話せなくなります。

④聞いておくべきこと
・先輩の就職先
・ゼミ発表、学外発表の頻度
・就活でゼミを休めるかどうか

研究室に行きたくない

①こんな人にオススメ
・趣味、旅行に打ち込みたい。
・留学(とくに語学留学)したい。
・ひとりでコツコツ作業ができる人

②オススメの研究
・実験系ではなく解析系の研究室 
・ゼミ発表がラク 
・論文発表回数が少ない 

③注意しておきたい事
・友達が少ない人は少し孤独を感じやすい。
・先輩の指導が少ないから自分でやらなければならない。

④聞いておくべきこと
・ゼミ発表、学外発表の頻度

スポンサーリンク

とある理系院生の例

私が所属していた研究室

私は学部4年の4月から3年間、指導教員1人(准教授)、学生5~10人程度の研究室に所属していました。ゼミは週一、進捗報告程度の発表が隔週だったので、いわゆる「ゆるい」研究室でした。学外発表は義務ではなくとも、1回は経験するように言われていました。

私の研究室の選び方

研究室選びの軸は2つありました。

・海外に連れていってもらいたい。
 「大学のお金で海外に行きたい!」という不純な動機で、学生を積極的に海外へ連れて行ってくれる先生を選びました。

・就活に時間を割きたい。
 「研究内容よりも就活のしやすさで選べ!」という先輩の言葉を信じ、就活に時間を割きやすい研究室を選びました。つまり、ゆるい研究室を選びました。真面目な性格なので、初めはゆるい研究室に入って大丈夫なのか?と少し不安だったのを覚えてます。

入ってよかったこと

・海外に行けたこと。
 先生に海外に行きたいと言い続けていたおかげで、修士一年の夏に海外発表(ポスター発表)でシンガポールへ出席しました。東南アジア諸国が中心の学会でしたが、中国勢の強さに圧倒されたことが記憶に残っています。また、現地調査で行ったミャンマーではバックパッカーと違って日本のVIPとして、現地人に案内してもらえたのでコスパ最強の旅行になりました。

・就活に時間を割けた。
 指導教員が就活推奨派だったので、就活の時期に学外発表をさせられることもなく、インターンや面接を優先できたことは、今思えば大変ありがたいことです。就活を始める前はあまり強く思いませんでしたが、就活はスタートダッシュの早さが命です。私は修士1年の夏に多くの企業のインターンに行けたおかげで就活を有利に進められましたが、学外発表などで忙しかった友達は企業の持ち駒が少なかったように感じます。

・就活が早く終わったので研究に時間をさけた。
はじめは、就活が終わったら遊びながら適当に研究でもして卒業しようと思っていました。しかし、ある程度研究を進めていくと研究に愛着がわいて楽しくなるものです。もちろん遊び三昧、旅行三昧もいいですが、じっくり腰を据えて研究活動に精を出すというのは学生にしかできないことです。

入ってからのギャップ

・引き継ぎが上手くいってなくて、解析方法を習得するまで時間がかかった。
・ゼミで、学生同士で意見を言い合う文化がなかった。

どちらもゆるい研究室あるあるです。正直、他の研究室でバリバリ成果を出している同期をみて憧れる気持ちはありました。しかし、私は就活に時間を割けること、海外に行くことはどうしても譲れなかったので自分が選んだ研究室は間違いないと思っています。さらに自分が努力しさえすれば研究室のレベルを向上させられます!「何を優先させたいか」を明確にして、選ぶべき研究室を絞りましょう!

スポンサーリンク

まとめ

この記事では、研究室選びの3つの軸と自分に合う研究室の選び方について、私の学生時代の経験を交えながら徹底解説しました。
これでもう研究室選びに迷うことも、まわりの友達に流されることもありません! 
自分に合った研究室で、有意義な学生生活を過ごせることでしょう!

タイトルとURLをコピーしました