御嶽海 久司(みたけうみ ひさし)は、長野県木曽郡上松町(あげまつまち)出身で、出羽海部屋所属の現役大相撲力士である。御嶽海は2022年1月24日に両国国技館で行われた大相撲初場所で、3度目の優勝を果たし、関脇から大関への昇進が確実になった。なお、長野県出身としては1795年の雷電以来、227年ぶりとなる。
そんな御嶽海は、1992年12月25日にフィリピンで生まれ、4歳の時に長野県木曽郡上松町に移住することとなる。幼少期を上松町の豊かな自然で過ごすとともに、相撲を始めたのもこの土地である。
そこで、本記事では、大関になった御嶽海を育んだ上松町について紹介する。
地理

・長野県の南西部に位置する木曽郡の町。
・町の面積の約95%を森林が占めている。
・人口は4000人弱。
・町の中央部を木曽川が流れており、木曽川の両側には標高3000m前後の山脈が連なる。
商業
・上松駅前に個人営業の飲食店、商店が数軒ある。
・国道沿いにセブンイレブンが1軒、デイリーヤマザキが1軒ある。
・隣町の木曽福島に行けば、コープとイオンがあるので、木曽福島まで買い物に行く町民は多い。
交通
・木曽川沿いに国道19号線、JR中央線が走っている。
・駅は上松駅と倉本駅の2駅。上松駅は上松町の中心部に位置する。
・JR中央線には、名古屋と松本・長野を結ぶ特急「しなの号」は、1時間に1本程度走っているが、上松駅を朝夕の2往復が停車する便を除いて全て通過する。時刻表は、閑散としたローカル線そのものだ。

・名古屋から特急「しなの」で2時間弱。長野県第二の都市、松本まで普通列車で1時間30分程度かかる。
観光地
・寝覚ノ床

寝覚ノ床は、木曽川の水流によって岩が侵食されてできた自然地形である。
浦島太郎が竜宮城から帰ってきたのち、この寝覚ノ床で暮らしたと言われている。JRの車窓からでも寝覚ノ床を見ることができる。

・赤沢自然休養林

赤沢自然休養林は、上松町南西部に位置する国有林である。敷地内には、ヒノキをはじめとした雄大な針葉樹林が広がっており、森林浴が楽しめる。ここは、森林浴発祥の地とも言われている。
園内には、かつて伐採木を運搬していた線路が敷いており、開園期間中(4月末~11月上旬)はトロッコ列車に乗って森林浴を楽しむことができる。
産業
・古くから林業が栄えている。この地域で生産される木曽ヒノキは、伊勢神宮の御神木としても供給されており、大昔からとても名高い。森林でとれた木は、赤沢森林鉄道と呼ばれる、木の運搬専用の鉄道で、現赤沢休養林から上松駅まで運搬していた。(今は赤沢自然休養林のトロッコ列車を除いて廃線となっている。)
御嶽海の母はスナックのママ
御嶽海の母マルガリータさんは、隣町である木曽町「ナイトイン マルガリータ」という店名でスナックを営んでいます。
とても愛想がよく、常連客から途絶えないんだとか。。。
