本記事でわかること
・500系新幹線の運用
500系新幹線は山陽新幹線「こだま号」および博多南線で運行されており、そのうち大阪⇔博多間の1往復はハローキティ新幹線です。
・編成一覧、VVVF更新状況(GTO→IGBT)
経年劣化とともに3編成が廃車に、残りの5編成のうち3編成がGTO→IGBTに更新されております。
・おトクに500系に乗る方法
最大半額近くの値段で乗車できる乗車券を紹介します。
500系新幹線の概要

新幹線500系はJR西日本により、1997年春に営業運転を開始しました。独特な流線形の先頭形状と、最高速度300㎞で走行する新幹線は、鉄道ファンのみならず、多くの人々を魅了しました。東海道・山陽新幹線の「のぞみ号」として2010年まで活躍し、短編成化(16両→8両)した上で、山陽新幹線の「こだま号」として、今も第二の人生を送っています。力強い加速性能、走行安定性は今も健在であり、こだま号と言えども駅区間の長い場所では300㎞走行が楽しめます。
ハローキティ新幹線

500系新幹線のうち一編成が改造を受け、2018年よりハローキティ新幹線として運行を開始し、新大阪⇔博多間を毎日1往復しております。(こだま838号、849号)
外観はハローキティのイメージカラーであるピンクをまとっており、とてもキュート。1号車は座席が取っ払われてショップと展示コーナーがあります。その他の号車においても、壁や座席カバーにハローキティの絵が描かれるなど、とても手の込んだ仕様になっています。ハローキティ新幹線は、子供連れや若者に人気が高く、土休日には満席になることも珍しくはありません。
500系新幹線運用

500系新幹線は、山陽新幹線「こだま号」のうち、7往復の運用についております。山陽新幹線「こだま号」は、500系、700系、そして一部はN700系8両編成により運行されておりますが、形式別に運用が固定されております。
上り(博多→岡山・新大阪方面)

下り(新大阪・岡山→博多方面)

編成一覧・VVVF更新状況

500系新幹線は登場から25年ほど経過していることから、制御機器の更新が進んでいます。デビュー当時のGTO-VVVFは力強い大きなVVVF音を奏でておりましたが、更新後のIGBT-VVVFは(よく言えば)音は静かで消費電力も少ないものになっています。今になっては、500系新幹線は日本の新幹線車両として唯一のGTO-VVVF制御車になっています。
500系新幹線の機器更新状況は以下の通りです。

2022年5月現在、未更新はV4,V9編成の2編成です。ハローキティ編成は固定運用なので、GTO-VVVF編成を引き当てられる確率は実質2/5であると言えます。
500系新幹線に安く乗るには
バリ得こだま(←オススメ)
バリ得こだまは、山陽新幹線こだま号と、一部のひかり号に格安で乗車できる日本旅行の旅行商品です。直前まで予約可能で、安いのでオススメです。
きっぷの内容
・1名様OK
・片道販売
・前日まで購入可能(ネット予約は3日前まで)
・設定区間:新大阪~岡山・広島⇔博多・小倉間
・料金(一例):新大阪→博多(通常期)8,600円

スーパー早得きっぷ
スーパー早得きっぷは、JR西日本E5489により販売されているネット予約商品です。使い勝手が悪いので、よほどの理由がない限りは、バリ得こだまをオススメします。
きっぷの内容
・1名様OK
・片道販売
・14日前までに購入
・変更は不可
・設定区間:山陽新幹線内
・料金(一例):新大阪→博多:11,690円(全列車同価格)
廃止商品
2022年春に廃止になった切符です。昨今の経営事情を鑑みると致し方のないことです。バリ得こだまが残っただけでも良いのではないでしょうか。(値上げはされておりますが、、、)
・日本旅行 JR日帰りきっぷ
・e5489こだまスーパー早得きっぷ
・e5489指定席往復きっぷ(2名以上)
まとめ

本記事では、500系新幹線について以下の4項目を解説しました。
・500系新幹線は一日7往復(新大阪⇔博多3往復、岡山⇔博多3往復、小倉⇔博多1往復)
・ハローキティ新幹線は、新大阪⇔博多間を1日1往復している。
・2022年5月現在、6編成が在籍。
・GTO編成に乗れるのは実質確率2/5(ハローキティ新幹線除く)
・おトクに500系に乗るにはバリ得こだま。
500系に狙って乗るのは簡単ですが、機器未更新車(GTO-VVVF車)に乗れるかどうかは運任せ(確率40%)なのが正直なところです。GTO車に乗れたらラッキーくらいのイメージで乗車してみてはいかがでしょうか。
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